こんにちは、望月です。
今回は、映画「ドクター・スリープ」についてお話します。
映画「ドクター・スリープ」はまとめると
- 2019年に公開された映画です。
- 1980年のホラー映画「シャイニング」の続編です。
- 「シャイニング」を観なくても楽しめる内容だと思いますが、観た方がより楽しめると思います。
- 「シャイニング」では子供だったダニーがおじさんとして登場
- 前作「シャイニング」同様、奇形な存在(詳しくはまとめを参照)が出ますので鑑賞にご注意ください。
という内容です。
「ドクター・スリープ」の基本情報
- 監督・脚本・編集:マイク・フラナガン
- 原作:スティーブン・キング
- 撮影:マイケル・フィモナリ
- 音楽:ザ・ニュートン・ブラザーズ
- 出演:ユアン・マクレガー(ダン)、カイリー・カラン(アブラ)
- カール・ランブリ―(ハロラン)、レベッカ・ファーガソン(ローズ)
「ドクター・スリープ」のあらすじ
行方不明の始まりとダニーの成長
1980年、フロリダのキャンプ場で小さい女の子がローズという帽子をかぶった女性に声をかけられました。
ローズは女の子と喋ります。
次第に、女の子の周りにローズの仲間たちが寄ってきて、不穏な空気になります。
そして、ローズたちは女の子を襲い、命を奪いました。
同じころ、前作「シャイニング」のときに、ホテルから生き残ったダニー少年は
ホテルでの出来事を思い出し、その記憶に悩まされていました。
そんなダニーに、同じくシャイニングの能力を持つハロランという男が
ダニーに語り掛けます。
ハロランはあのホテルで殺されてしまいましたが、ダニーを守るために時々、幽霊として姿を見せます。
ハロランはダニーに自分の頭の中に魔法の箱を置いて、悪霊をそこに閉じ込めることを教えます。
その夜、バスルームに現れた老婆の幽霊を頭の中に閉じ込めようとします。
やがて、ダニーは中年の男性となり、ダンと名乗るようになります。
ダンは過去のトラウマから酒や女、ドラッグに溺れた生活をしていました。
そんなとき、ハロランが現れ、生活を見直すよう忠告します。
仲間を求めた悪魔たちとダンとしての生活
一方で、ニューヨークの映画館にいたアンディという少女が
ローズと彼女の仲間であるクロウに拉致されました。
アンディは言葉で他人を操る能力を持っている少女でした。
アンディは目覚めると、ローズから私たちの仲間になれば若さを保てると誘い、
儀式を受けさせます。
アンディは死ぬほどの強い痛みを受けましたが、眠りから目覚め、ローズたちの仲間になりました。
そして、アンディもローズたちと行動を共にします。
ダンは心機一転、フレイジャーという町にバスでやってきました。
バス停の近くに公園があり、そこには小さな町の模型が設置されています。
そこにビリーという男が働いていました。
ビリーは直感で人間の善悪が分かるようで、ダンの境遇を察し
ダンに、借家と仕事を紹介してくれました。
充実した日々を過ごす中で、ダンがある日、自宅に戻ったときに
黒板になっている壁にメッセージが書かれていました。
「HELLO」と書かれていました。
ダンは、その近くに「Hi」と返事を書きました。
強い力を持つ少女とダンの運命
それから8年後
ダンは、家の壁の黒板にメッセージを見つけます。
強い力を持つアブラという少女からのものでした。
その頃、ローズたちは皆、弱ってきており、また新たな獲物を探していました。
彼らはアイオワ州で野球少年を拉致しました。
少年の生気を食べようとするローズたち。痛めつけると生気の質を高められるので、
少年をナイフで切りつけます。
叫ぶ野球少年から漏れる生気を仲間たちは食べます。
その痛みをアブラが感知し、アブラも強い痛みを受けます。
それがダンにも伝わり、部屋の壁に強い衝撃が与えられ、
「MURDER」という文字が書かれました。
そして、ローズは自分たちが誰かに見られたようだと気づきました。
アブラはネットでローズたちが拉致した少年をネットで行方不明の子どもとして検索し、
自分の部屋で精神を集中し、ローズを探します。
その頃、スーパーにいたローズは冷凍ケースのガラスに写っているアブラを見かけます。
ローズは近寄ろうとすると、アブラは攻撃。
ケースのガラスが割れ、ローズは吹き飛びました。
それがダンにも伝わりました。
アブラは学校をさぼってダンに会いに行きました。
そして、初めて顔を合わせることになりました。
ダンは、アブラにシャイニングという能力のことと、
今後、ローズたちに気づかれないよう、力を使わないよう忠告しました。
しかし、その夜
ハロランがダンの前に現れ、
僕が君を助けたように、今度は君がアブラを助けるべきだと言います。
悪魔たちの逆襲
その頃、ローズは精神を集中し、アブラの場所を突き止めようとしていました。
そして、アブラを見つけましたが、アブラが仕掛けた罠にハマりました。
ローズはそれで右手を負傷し、仲間のクロウに今起こったことを言います。
アブラはダンに
ローズを撃退したことを自慢げに言います。
それを聞いたダンは、この後、大変なことになると予想し、
ビリーとともに、野球少年殺しの証拠を探します。
そして、死体と証拠になり得るグローブを見つけ、
ダンは、アブラの父親を説得し、ローズ以外の仲間がアブラを狙う中
彼らを退治する作戦をたてます。
森の中で、腰かけているアブラにローズの仲間・アンディが近づき、首に注射し眠らせようとしますが
それはダンが仕掛けた罠でした。
そのとき、アンディとともに近づいた仲間たちをダンとビリーが猟銃で撃ち殺します。
仲間たちは撃たれると倒れて、煙のように消えました。
そして、アンディのみとなったとき、アンディは言葉の能力で
ダンを眠らせようとしますが、ビリーが隙をついてアンディを撃ち殺します。
しかし、アンディは「死ね!」と言い、
それを聞いてしまったビリーは言葉に逆らえず、銃で自分の頭を撃ち、死にました。
悲しむのも束の間、ダンはあることに気づきます。
「あと一人足りない……。」
その頃、同じくローズの仲間・クロウはアブラの家に襲撃。
アブラの父親を殺し、アブラを連れ去り、車で移動していました。
アブラは薬を投与され、意識が朦朧として、シャイニングが使えません。
ダンは自分の部屋に戻り、シャイニングを使ってアブラを探し出し、
アブラの体に意識を飛ばします。
アブラの体を使い、クロウに話しかけ、事故を起こさせました。
ダンはクロウを倒すことができました。
最期の戦い
ダンはアブラと合流し、オーバールックホテルでローズを待ち構えると言います。
ホテルに着くと、ダンはアブラを車に残し、ローズが来たら教えてほしいと言います。
ダンは、再びホテルの中に足を踏み入れます。
そこにはかつて、父親が自分たちを殺そうとした惨劇の跡が残っていました。
パーティールームのバーカウンターで父親に似たバーテンダーに出会います。
彼も亡霊の一人です。
バーテンダーはダンに酒を勧めますが、断りました。
アブラがダンにローズが来たことを伝えます。
ダンはアブラを迎え、一緒に中に入ります。
そして2人は、中でローズを待ち構えました。
中に入ってきたローズを雪の迷路へと意識を飛ばし、
攻撃しながら、ダンの頭の中にある箱に閉じ込めようとしましたが、失敗しました。
逆に、ローズはダンを攻撃し、生気を食べようとしますが、
ダンは頭の中の箱を解放し、ホテルの幽霊たちを解き放ちました。
幽霊たちはローズに襲い掛かり、生気を食っていきました。
ローズが消え、今度はダンに襲い掛かりました。
その頃、アブラはホテルの中を逃げます。そして、斧を持ったダンに襲われそうになります。
しかし、アブラは自分の力でダンを吹き飛ばし、ダンは正気に戻りました。
アブラは自力でホテルを抜け出し、ダンはボイラーを爆発させ、ホテルを燃やし尽くしました。
自分の命と一緒に……。
ラスト
後日、アブラは自分の部屋で誰かと喋っていました。
ダンでした。
ダンは死にましたが、意識は存在しています。
今後も、この2人の関係は続いていくようです。
アブラは母を心配させないようにダンのことを隠さないと言いました。
そして、バスルームに女性の幽霊が現れましたが、アブラはダンから聞いた方法で
退治しようとバスルームに入っていきました。
「ドクター・スリープ」の解説と感想
「ドクター・スリープ」は患者がダンにつけた呼び名
ダンがビリーの紹介でホスピスを訪れたときの話ですが、
そこにはもうすぐ死ぬ患者の部屋に行く猫がおり、
それを辿ったダンが、その患者と話をしました。
その患者は死を怖がっていました。
そのときに、ダンが
「眠るだけです。怖くありません。」
とシャイニングの能力を使って頭の中に語り掛けます。
患者は落ち着き、ダンのことを「ドクター・スリープ」と呼びました。
バスルームの幽霊とは
バスルームの女は、ダニー少年の前に現れたり、最後にアブラの前にも現れます。
彼女は、前作「シャイニング」にも出た、客室にいたお客の幽霊です。
ダニーについてきちゃったんでしょうね。
しかし、ダニーはハロランの教え通りに自分の頭の中に作った箱に閉じ込めます。
最後にアブラもダニーに教えられ、彼女を閉じ込めようとするところで話は終わります。
今作での彼女は、ダニーやアブラが幽霊を封じ込める術を実践する最初の存在になっていますね。
手始めに、彼女から……。みたいな。
レベル1の敵キャラみたいな。
共鳴しあう感覚
シャイニングを持つ者同士は、何も使わなくても相手にメッセージを伝えることができます。
襲われた少年の痛みがアブラに伝わり、それがダニーにも「MURDER」という強いメッセージで伝えられたりします。
彼らは、携帯なんか使わなくても脳内だけで通信できるようなものです。
まぁ、それができても大変な部分はあるとは思いますが……。
(メッセージが強ければ、家の壁が大破壊する可能性がありますからね。)
もし、人類皆が、シャイニングを持っていたら、携帯なんて生まれなかったでしょうね。
あのホテルとは切っても切れなかった
ダンはローズを倒すため、オーバールックホテルで待ち構えます。
勝算があるから、ダンはそこに行くわけですが、
やっぱり、ダン、もとい、ダニーはあのホテルから逃れられない運命なんですね。
映画「ドクター・スリープ」のまとめ
映画「ドクター・スリープ」は、「シャイニング」の続編で
超能力と幽霊が好きな人にはお勧めの映画です。
しかし、バスルームの老婆の幽霊は人によっては直視できないかもな奇形な存在なので
ご鑑賞にはお気をつけて。
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