【観た後、モヤモヤしか残らない鬱映画】映画「ミスト」のあらすじと感想

洋画

どうも、望月です。

今回は、映画「ミスト」についてお話します。

映画「ミスト」はまとめると

  • 霧に包まれて何も見えないところに訪れる恐怖を描いています。
  • 奇形なもの、グロ描写(身体の一部分だけ出てくる)あるのでご鑑賞にお気を付けください。
  • スティーブン・キング原作です。
  • 従来ある主人公らしさの根底を覆す作品ではないかと思います。
  • ハッピーエンドが好きな人、主人公最強ものが好きな人、お勧めしません。
  • 世界一救いようがない胸糞悪い映画だと思います。(その分、印象に残りますけどね。)

という内容です。

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映画「ミスト」の基本情報

  • 監督・脚本:フランク・タラボン
  • 原作:スティーブン・キング
  • 製作:フランク・タラボン リズ・グロッツァー
  • 音楽:マーク・アイシャム
  • 撮影:ロン・シュミット
  • 出演:トーマス・ジェーン(デヴィッド) ローリー・ホールデン(アマンダ)
  •    ネイサン・ギャンブル(ビリー) フランシス・スタンハーゲン(レプラー校長)
  •    ジェフリー・デマン(ダン) マーシャ・ゲイ・ハーデン(カーモディーさん)

映画「ミスト」のあらすじ

嵐の夜から始まる異変

アメリカの小さな町で、嵐がきました。

その晩、嵐の影響なのか、3人家族のドレイトン一家の家が一部損壊してしまいました。

翌朝、デヴィッドが息子のビリーと一緒に買い物に行こうとしていました。

妻のステファニーは家で留守番することになりました。

買い物に行こうとすると、ドレイトン家の隣に住む弁護士のブレントが、車が故障しているのでデヴィッドの車に乗せてってほしいと頼みます。

デヴィッドは了承し、デヴィッド、ビリー、ブレントを乗せて、スーパーに向かいます。

スーパーでは皆同じ境遇だからか、混み合っていました。

やがて、町にサイレンが鳴り、鼻血を出した男・ダンが急いでスーパーの中に入ります。

そして、大きな地震が起き、スーパーの周りは濃い霧に包まれました。

ある女性が自分の子どもたちが家で留守番をしていると言いました。

子どもが心配なので誰か一緒についてきてほしいと頼みますが

皆は何が起きているか分からない中で外に出るのはやめた方がいいといいます。

誰もついてきてくれないと分かった女性は一人で帰ると言い出し、外に出ていきました。

スーパーの中で皆、避難する中で、デヴィッドはレプラー校長先生と彼女の部下である新人教師のアマンダと知り合います。

外から伸びてくる脅威

そのうち、寒くなってゆくスーパーで倉庫に毛布があるということで

デヴィッドは店員のオリーたちと一緒に倉庫に行きました。その間、ビリーをレプラー校長と彼女の友人のハティに見てもらうようお願いしました。

倉庫に行くと、発電機が故障していて、デヴィッドがそれを止めました。

そのとき、シャッターの外から何かが押しているような音が聞こえました。

発電機の故障を直そうとシャッターの外に出ようとしたアルバイトのノーム

シャッターを開けると、タコの足のような触手が入ってきて、ノームを襲いました。

デヴィッドが助けようとするも、外に連れ出されてしまい命を落としてしまいました。

助けようとしたとき、職種の一部が切り落とされ、倉庫に残りました。

この惨劇を見たデヴィッドたちは何とか外に怪物がいることを皆に知らせるも

弁護士のブレントをはじめ、信じてくれる人はあまりいませんでした。

しかし、店長のバドたちに倉庫に残った怪物の触手を見せるとようやく信じました。

その触手は、棒で触れると溶けて無くなりました。

スーパーの中ではデヴィッドをはじめ、バリケードを作ってガラス窓を塞ぎました。

一方で、ブレントは仲間を集めて、怪物の存在を否定し、何とか助けを呼べないか話し合っていました。

同じくスーパーにいるカーモディーさんは誰彼構わず、宗教染みた話をベラベラ喋り、皆から煙たがられていました。

離脱と襲撃

やがて、ブレントたちは助けを呼びに外に出ると言い、デヴィッドが止めても、それを聞かず

外へ、霧の向こうへ行ってしまいました。

夜になって、ランタンやたいまつの火でスーパーの中を照らしていると、

この世のものとは思えない巨大な虫がガラス窓に張り付きました。

光で寄ってきたようです。スーパーにいた人たちは驚きましたが、

次第に、何匹も集まってきて、ついにガラス窓を割りました。

スーパーの皆は、たいまつの火や武器で虫を殺そうとしますが、

女性の店員が虫に刺され、体が腫れてしまいました。

虫はカーモディーさんにも寄ってきましたが、何故か攻撃されませんでした。

教祖の誕生と巨大巣窟

このころから、カーモディーさんの見る目が変わってきました。

虫たちがいなくなってからはひどいもので、たいまつの火で火傷してしまった者や

薬を大量に飲んで自殺した者が現れ、さらに、カーモディーさんが皆に自身の宗教的な話を喋りまくり、信者を増やしていきました。

デヴィッドの考えに賛同するものは少なく、劣勢になってしまいます。

デヴィッドは火傷の薬などを手に入れるためにスーパーの隣にある薬局に仲間を引き連れて

向かうことにしました。

カーモディーさんたちがそれを止めようとしましたが振り切り、薬局に行きました。

薬局ではなんと、巨大グモの巣窟になっており、白い糸が張り巡らされていたのと、

瀕死状態の軍人が糸でぐるぐる巻きにされていました。

まだ少し喋れる状態だったようで、彼は

「こうなったのは自分たちの責任だ」と言い残し、

小さい虫をまき散らして死にました。

早く薬局から出ようとしたデヴィッドたちでしたが、

巨大グモの糸は触れると体が溶けてしまうようで、

仲間の一人がそれでケガして動けず

クモの犠牲になってしまいました。

デヴィッドはスーパーにいた軍人に薬局にいた軍人の言っていたことを聞こうとしました。

しかし、軍人たちは自殺していました。何かの口封じのために……。

真実と暴走

しかし、まだ軍人は残っており、唯一まだ生きていたジェサップが話を始めました。

軍で内密にしている計画があり、それは異次元の世界を観察するための窓を作ろうと言う計画でした。

ジェサップはそれより詳しいことは知らないようでした。いや、知っていたかもしれませんが言えないことなのかもしれません。

しかし、今回のこの騒動は異次元に繋がる窓と関連があるようです。

ジェサップの話をカーモディーさんとその信者がそれを聞いており、

「こんなことになったのはお前たち軍のせいか」となり、

「死んで償えとジェサップを外に追い出しました。

ジェサップは中に入れてくれと言いますが、

近くに怪物がおり、ジェサップは体ごと怪物に持ってかれました。

デヴィッドたちは、今後、カーモディーさんが誰かの命と引き換えにすると言いかねないと思い、

翌朝、スーパーから出ていくことを決意します。

それを知ったカーモディーさんは止めに入り、

「この状況から抜け出すには、誰かの命と引き換えなければならない。次に子どもの命よ

と息子のビリーを犠牲にしようと暴走します。

デヴィッドはビリーを守ります。すると、店員のオリーがカーモディーさんを銃で撃ち殺しました。

信者たちは教祖がいなくなってしまい、呆然とするしかありませんでした。

ラスト

そして、デヴィッドたちは外にでて、デヴィッドの車に乗り込もうとしますが

何人か、怪物に捕まって殺されてしまいました。

その際、殺された人が持っていた銃をデヴィッドは拾い、車に乗りました。

そして、無事にデヴィッドの車に辿り着いたのは

デヴィッド、ビリー、アマンダ、レプラー校長、ダンでした。

彼らはできるだけ町を離れようと車で移動しました。

途中、ドレイトン家の様子を見ると、妻のステファニーがクモの糸に巻かれて死んでいました。

やがて、車のガソリンは底をつき、霧の中に車がポツンと孤立している状態でした。

もうここで死ぬしかない……。皆はそう思うものの

デヴィッドが拾った銃には弾が4つしかありませんでした。誰か一人は銃で死ねません。

「俺は怪物に襲われて死ぬ」と決めたデヴィッドは

4人を銃で撃ちました。安らかに死なせるために……。

そして、いざ、襲われて死のうと外に出たデヴィッド。

何かの気配を感じ、「俺を襲って殺せ!」と思ったデヴィッドですが、

そこに現れたのは軍の車でした。

車は彼の前を通り過ぎていきます。何台かデヴィッドの前を通り過ぎていきます。

車には、救助された人が乗っており、最初に子どもの無事を確認しに外に出た女性がいました。

スーパーにいた人たちも乗っていました。

車に乗っていた人たちはデヴィッドをどこか哀れな目をして見ているようでした。

デヴィッドは「そんなーーーーーーーーーー」と絶望に突き落とされました。

そんなデヴィッドを横目に、軍の車はデヴィッドを通り過ぎていきました。

映画「ミスト」の感想

人間の怖さを教えてくれる映画

「ミスト」は、霧の中で異世界からきた怪物が人間たちを襲うという内容なんですが、

怪物がやってきて食べられる殺されるというのに怖い!

という内容ではなく

そのような状況に追い込まれた人間たちが理性を失って暴走するところが怖い!

という内容だと思っています。

カーモディーさんがスーパーの中で教祖になってしまって、

カーモディーさんの言うことは絶対という空気になりました。

そして、軍人を外に追い出したり、子どもを犠牲にすべきといったり

暴走しまくっていましたね。

そんなの普段なら理性で抑えるところなのですが、あんな状況ですから理性が効かないんですよね。

それが怖いなと思います。人って危機的な状況になったときに何するか分からないなと。

好き嫌いが分かれる映画

この映画は、とにかく好き嫌い分かれると思います。

僕はどちらかというと嫌いです。ハッピーエンドが好きなので。

ただ、時々短い小説を書いている僕にとっては、こういう手法があるのかぁ

めちゃくちゃ主人公虐めてるムチしか与えないドSなストーリーだなぁって感心しました。

「ミスト」好きっていう人って

従来の主人公のような、

「俺の選んだ選択が大体上手く行って、仲間を生き残らせてきたぜ」っていうのに飽きてて

(基本的に主人公は間違った選択をしないか、しても幸い助かることが多いと思います。)

痛い顔、苦しい顔をしているのを見るのが好きな人がこの映画好き!って言うんでしょうね。

あるいは、僕がこのストーリー参考になるわぁって思ったのと同じく、

ストーリー展開に関心を持つ人とかも好きっていうかもしれません。

何より胸糞悪い

「ミスト」ってもう主人公の選ぶことが全部裏目に出てますし、

何か行動起こすたびに誰か怪物に襲われるし、

最後に自分以外を苦しませないように銃で撃って、自分が怪物に襲われてもいいようにしたら

助かっちゃうし

もう本当に救いようがないです。

ラストなんて、もう少し時間が遅かったら

車のガソリンが切れなかったら

ピストル持っていなかったら

息子と先生たち助かっていたかもしれないじゃないですか

まるで、この世の不運を全部背負ってしまったかのようです。

れいまる
れいまる

ラストに関してですが、

監督のフランク・タラボンが

考えたラストだそうで

原作のスティーブン・キングが

大絶賛していたそうです。

映画「ミスト」のまとめ

映画「ミスト」は

霧の中で異世界の怪物たちが人間たちを襲う状況で

主人公が選ぶ選択がことごとく誰かしら犠牲になってしまうし、

最後に臨まない形で主人公だけ助かってしまう

胸糞悪い内容です。

そして、怪物たちの姿や人体の一部が切り取られた描写、人体損傷(人間が潰されるときにグチョグチョ音がします)見られるので

そういうの苦手な方は見ない方がいいです。

ということで、以上!

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